公演詳細のご案内 Stage information 

OHMINAMI Takumi (Pianist)× SAKURAI Ikuya (Dancer) Duo work in Nagano 2026 

G  a  t  h  e  r  i  n  g  

of the 

 " HI BI KI " 

for music and dance 

 OHMINAMI Takumi (Piano & reed organ) × SAKURAI Ikuya (Dance) Duo work



奏 で る こ と、踊 る こ と、ひ び き あ う こ と 、、、


ト  モ  ニ  ア  ル  た  め  の  呼  吸  実  験




アートの処方プロジェクト2026



大 南 匠  ×  櫻 井 郁 也 

(ピアノ、リードオルガン)           (ダンス)


デュオ公演

ひ び き を め ぐ る

        ------------ 音と身体のための〈連 句 雑 俎〉 頌


2026年

11日(日)

15:00 開演(14:30 開場)

長野市芸術館アクトスペース(3F)

(JR長野駅から徒歩15分 or 長野電鉄「市役所前」駅から徒歩5分)


アフタートーク

「アートが呼び覚ますもの」

〈登壇者〉

 横田里沙(アート・コミュニケータ)

 中村純子(がん哲学外来長野門前カフェ・ロータス代表)

 大南匠

 櫻井郁也

 (終演時〜17:00頃まで ※本編60〜70分想定)



Gathering of the "HIBIKI" for music and dance 

OHMINAMI Takumi (Piano & reed organ) × SAKURAI Ikuya (Dance) Duo work


11th.January 2026  
 Nagano city arts center Act space(3F)

start = 15:00 , open = 14:30


※チケット情報は最下部となります

Reservations:the button below


About

企画概要


対話から響きへ、響きから対話へ。音楽、ダンス、それぞれの先端的な活動を重ねてきた二人のアーティストが観客の目の前で全感覚を研ぎ澄ました共同作業を展開、「ひびき」という言葉あるいは現象をめぐって、ともに時空を構築する。

本公演は、ピアニストの大南匠とダンサーの櫻井郁也による20数年ぶりのデュオワークであり、彼らのオンライン上での対話の積み重ねからコラボレーションによる舞台公演として実現されることになった。

大南は、様々な分野の人々と対話を重ねながら活動する脱領域的なピアニスト・作曲家であり、マニラ・メトロポリタン美術館でのリサイタルなど演奏活動のほか、障がいの有無に関わらないインクルーシブ・アートの活動を1994年より継続、現在は長野県立大学健康発達学部こども学科にて後進の指導に当たっている。そして、ダンサーとして本公演を共にする舞踊家・櫻井郁也は東京を拠点に活動を展開中の先鋭的なダンサー・振付家であり、日本における現代ダンスの最前線を切り開いて来た磁場のひとつである〈天使館〉出身。1997年から一貫して継続開催を続けているシリーズ「櫻井郁也ダンスソロ」を軸にポルトガル招聘やルクセンブルク招聘をはじめとする複数の海外公演や国内大型芸術祭への連続参加など多様な場で60作以上のダンス作品を上演し続けている。

大南と櫻井には活動のごく初期からセッションや共同作業を重ねつつ互いに独自性や独自の活動領域を構築していった経緯があり、今回のステージは、2006年に櫻井が企画し大南の音響作品でダンスを生成した実験パフォーマンス『アナーキテクト』(東京・plan-B)でのコラボレーション以来20年ぶり、ピアニストとダンサーとしてのステージ共演は櫻井のダンス公演『カスケード』(写真下、2000年、東京・三鷹市芸術文化センター、櫻井=ソロダンス、大南=作曲・ピアノ演奏)以来、実に26年ぶりとなる。

本公演で二人の間に共有される「ひびき」なるもの。その広がりから、その深みから、彼らは何を感覚し紡ぎ出すのか。

何かと何かが出会う瞬間に生まれてくるもの、あいだから生まれてくるもの。共感性のみならず、差異や落差をも内包した対話的創出をめぐって、いま彼らは対話を重ねている。

踊りと音楽の関係には人間と人間の間に生じるさまざまな出来事が潜在している。その関わりを、あらためて解きほぐし可視化してみたい。「ひびき」のプロセスを検証し再構築すること、そこから人と人との、体と心の、魂と世界の、さまざまな関係や対話を見つめ直すことができるのではないか、、、。

対話のなかで日本の伝統的詩型である「連歌」と「連句」にも想像は連なり、それらが複数の詠者によって詩が連鎖的に紡がれるものであるように、音楽と舞踊が協働的に創発(co-emergence)される過程そのものを舞台にのせる、そんな方向が出た。それらと関連する物理学者・寺田寅彦の著書に対するリスペクトも副題として反映されている。

さらに二人は対話を重ね、そして、観客の前で二人は出会い直し、沈黙し、言葉のない対話を、あるいは、言葉ではない別の仕方で、新たな対話を始めるだろう。

存在と存在の「あいだ」の「ひびき」をめぐって展開するこの試みは、トモニアルための呼吸実験でもある。

写真↑ =櫻井郁也ダンス公演『カスケード』

(2000年、東京、音楽:大南匠)

from Artists

Statements and comments from the

出演者コメント、プロフィール

PIANO

and REED ORGAN

Ohminami Takumi

ピアノ、リードオルガン

大南匠

30年前、R・シュタイナーの創造した舞踊である”オイリュトミー”による《ピアノのために》という作品で、櫻井さんと府中の森芸術劇場で共演しました。この作品での音楽はピアノの楽音に加え、床を足で踏み鳴らす音や荒い息づかい、鍵盤を爪で掻き回す音など、演奏者の身体音までもが楽曲に組み込まれていました。そのためか、音楽を奏でるピアニストのみならず、ダンサーの踊りによって生まれる足や手の運び、あるいは衣装の擦れる音や呼吸の気配までもが、自然に楽曲に入り込んできました。自分で奏でていないはずの音が大きな存在を伴って迫ってくるーーーその感覚は、大聖堂でオルガンを弾いた際、鍵盤を押した瞬間の音が、はるか後になって天から降ってくるように響き、空間が果てしなく広がっていくようなものでした。今回、久しぶりに櫻井さんとセッションをご一緒できることとなりました。音楽とダンスの“間”に、新たな何かが生まれますように。


Profile

大南匠(おおみなみたくみ):ピアニスト・作曲家。第58回読売新人演奏会出演後、「夜の讃歌」(1990)にてピアノソロ、「記憶のありか」(1990)で即興演奏による活動を開始する。 これまで、Helmuth Puffler(Vn.)、東儀秀樹(笙、篳篥)、豊住芳三郎(Drum)、駱昭匂(琵琶)、黒川芳朱(映像)、Gloria MaLean(Dance)、Mia Morissette (Dance)、SEIDO(ノイズ)らとの共演など、様々なジャンルのアーティストとの対話を重ねている。現在、長野県立大学健康発達学部こども学科教授。

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DANCE


Sakurai Ikuya

ダンス

櫻井郁也

音にさわられる、音にさわる、そんな感覚が、踊るときリアルです。トモニアル感覚とも言えます。音ばかりでない。場所とも、時間とも、トモニ、、、。踊るということは何かとトモニアルことから始まってゆくのだと思っていて、踊りの原型はデュエットだったのではと妄想することさえあります。夏の終わりに音楽家の大南さんからふと連絡があり、たまには長野に来ないかとステージに誘ってくれました。対話を重ねるうち、音楽や踊りの源流に気持ちが動き始めた。「連句」や「連歌」の話にもなった。それらの先に今回の踊りや音楽があるのか、ないのか。大南さんと舞台でセッションするのは20年ぶり以上になるのですが、お互い、いよいよ一回一回を大切にと本心思える年になっていて、だからこそ、このステージでは「奏でること」とか「舞うこと」とか、そういういとなみの根本のところをこそ、あらためて「トモニ」味わい直してみたいと思っています。 



Profile

櫻井郁也(さくらいいいくや):舞踊家。1964年、奈良生。笠井叡に師事。1997年より美術の櫻井恵美子と「十字舎房」を設立し共同で創作活動を展開。2001年より継続する「ダンスソロ」シリーズを軸に、ポルトガル招聘公演(2006)、ルクセンブルク招聘公演(2012)、ダンス白州(2001~09)、NHK振付(2002~07放送)、越後妻有トリエンナーレ(2012)、いちはらアートミックス(2014)、長崎原爆70年忌公演(2015)などで、60以上のダンス作品を発表。日本大学芸術学部卒。オイリュトミーシューレ天使館・第一期修了。

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Staff

プロデュース・作曲・音響案:大南匠

演出・振付・空間設計・照明案:櫻井郁也

コンセプト:大南匠、櫻井郁也

舞台技術:株式会社 長野舞台

テクニカルプラン:山崎一男

舞台監督:清水潤一

照明:遠山信行

音響:小林信士

(企画者情報はページ最下部に記載)


Inst.

使用楽器

ピアノ=スタインウェイ D-274

リードオルガン=和久井輝夫氏による修復楽器(注)


注)使用するリードオルガンを修復していただいた和久井輝夫氏に関する映画『風琴』が公開中です

▶︎LINK (11/14〜20長野相生座)


Ticket

入場料=無料・予約優先


▶︎▶︎ご予約受付中です。下のボタンをクリックして予約ページにお進みください。

Admission is free, reservations required(Click the button below)


※公演趣旨(下記)により今回は入場料をいただきません。ぜひお誘い合わせください。

※席数限定の公演となりますので、なるべくお早めにご予約ください。

※演出意図によりお席の数や配列が劇場サイト等に掲載されている通常時の座席表とは大きく異なります。

※予約受付期間は残席状況によって変動いたしますので、ご了承ください。

※当日券の有無は、当サイトにて公演直前の告知(当ページ)となります。


※小学生未満のお子様はご入場いただけません。

※車椅子スペースあり:予約フォームの問い合わせ欄よりご相談ください。

※会場の駐車場(有料)には限りがあります。できるだけ公共交通機関をご利用下さい。

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公演趣旨

〈アートの処方プロジェクト2026〉アートの呼び覚ますものについて、それが果たしうる社会的可能性について、今回の公演(作品上演およびアフタートーク)を通じて考えたいと思っています。欧米では世界的に広がりつつある社会問題としての孤独孤立に対する「 Social Prescribing つながりをつくる処方」と並んで、健康や生活の質の改善にアートの導入を推進する「Creative Health クリエイティブ・ヘルス 」の実践が進んでおり、日本でも「文化的処方」の提唱などを通じてアートの潜在的な作用を社会に反映することの広がりが期待されています。これらの提唱や各地での試行錯誤への共感をこめて、私たちはこの公演を行いたいと思います。(大南、櫻井)


By

企画制作:KLAVIERHAUS

企画協力:十字舎房

主催:長野県立大学健康発達学部こども学科大南研究室



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お問い合わせ


長野県立大学健康発達学部こども学科大南研究室 ominami.takumi@u-nagano.ac.jp

KLAVIERHAUS (クラヴィアハウス)  klavierhaus@bricolage.jp


◻︎本公演は令和7年度長野県立大学学長裁量経費事業です◻︎

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